農業の担い手の減少や生産性の向上が課題となっているタイで、日本の大手機械メーカーが自動運転のトラクターの走行実験を行い、先端技術をアピールしました。
この実験は、JICA=国際協力機構と大手機械メーカーの「ヤンマー」が行いました。
タイ東部のチョンブリ県の農場で行われた走行実験では、衛星の位置情報データを活用して無人のトラクターが、タブレット端末であらかじめ設定されたルートどおりに自動で走行しました。
タイでは都市部への人口流入による農業の担い手の減少や、就業人口のおよそ3分の1を占める農業の生産性の向上が課題となっています。
ヤンマーアグリの日高茂實さんは「タイでは農業人口が急速に減っていると思うので、自動運転のトラクターが必要な時代になるまでに、日本で20年かかったところが10年とか、5年しかかからないかもしれない。それに備えて実験を行った」と述べ、先端技術をアピールしました。
-- NHK NEWS WEB