京都アニメーションの京都市のスタジオが放火された事件で、青葉真司容疑者が事件の2日前から本社がある京都府宇治市内で何度も確認されたことが分かりました。警察は宇治市周辺で襲撃に使う道具を調達するなどして、犯行の準備を進めていたと見て調べています。
今月18日、京都市伏見区にある京都アニメーションの第1スタジオが放火され、34人が死亡、34人が重軽傷を負った事件で、警察は青葉真司容疑者(41)について、容体の回復を待って放火や殺人などの疑いで逮捕する方針です。
警察は青葉容疑者の犯行前の行動を詳しく調べていますが、これまでに事件の2日前に京都アニメーションの本社がある宇治市内を歩く姿が複数の防犯カメラで確認されているということです。
JR宇治駅から東に150メートルほどの不動産会社に設置された防犯カメラには16日の午後2時前に、赤いTシャツにデニムのズボン姿の青葉容疑者とみられる男が、黒い眼鏡をかけていて髪をかき上げながら歩いていく様子が写っています。
男は濃い緑色のリュックを背負い、ウエストポーチを付けていて、ズボンのポケットに黒い財布か携帯電話のようなものを入れているのが確認できます。手には何も持っていません。
この映像の男について青葉容疑者が住んでいたさいたま市のアパートの住民は、NHKの取材に対し「間違いありません」と話しています。
この映像が撮影された翌日には、この場所から800メートルほど西にあるホームセンターで、青葉容疑者がガソリンの携行缶や台車などを購入したことも警察の調べで分かっています。
警察は青葉容疑者が事件の2日前から宇治市周辺で下見をしたり、襲撃に使う道具を調達したりして犯行の準備を進めていたと見て調べています。
-- NHK NEWS WEB