北朝鮮に近い日本海で、ロシア人と韓国人、合わせて17人が乗ったロシアのカニ漁船が、北朝鮮の国境警備当局に拿捕(だほ)され、ロシア大使館が乗組員の解放に向けて北朝鮮と協議を続けています。
ロシア極東のサハリンにある水産会社によりますと、今月16日、韓国北東部ソクチョから日本海に操業に出たカニ漁船が17日未明、北朝鮮の国境警備当局に拿捕され、北朝鮮東部のウォンサンに連行されたということです。
ピョンヤンにあるロシア大使館によりますと、この漁船にはロシア人15人と韓国人2人が乗っており、北朝鮮側は「この漁船が北朝鮮の海域に許可なく入った」と主張しているということです。
ロシア大使館は、漁船の乗組員に面会し、健康に問題はないことを確認したということですが、拿捕からすでに1週間が経過していて、乗組員の早期解放に向けて北朝鮮側と協議を続けているということです。
日本海では、ロシア近海で北朝鮮の漁船がカニの密漁をしたなどとして、拿捕されるケースは多いものの、ロシアの漁船が北朝鮮に拿捕されるのは異例です。
-- NHK NEWS WEB