来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて交通混雑の緩和に取り組む東京都は通勤ラッシュを緩和する手段の1つとして、24日朝から東京の中心部で通勤向けの船を運航する実証実験を始めました。
通勤向けの船の運航は、マンションが増えている中央区晴海の朝潮運河の船着き場から、都心にある日本橋の船着き場の間で24日から始まり、午前7時半から午前9時まで15分間隔で、合わせて14便が運航されています。
朝潮運河を出発した定員40人の船は隅田川などを通るおよそ4.5キロを30分ほどかけて日本橋に到着し、利用者たちが船を降りて会社に向かっていました。
日本橋にある会社に勤務する40代の会社員の男性は「いつもはバス通勤で混雑していますが、きょうは座ることができて快適でした。今後、通勤として活用できたらいいです」と話していました。
この実証実験は来月2日まで土日を除く8日間行われ、船は無料で利用できますが、ホームページや電話での事前予約が必要になります。
都は今回の実証実験で船の運航が新たな通勤手段の1つとして有効かを検証し、東京大会の期間中の活用や、本格的な運航の可能性を検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB