世界の市場で有数のシェアを誇る韓国の半導体メーカーSKハイニックスは25日、先月までの3か月間の決算を発表し、本業のもうけを示す営業利益が前の年の同じ時期と比べて89%減少したことを明らかにし、韓国では、日本による輸出管理の強化などが今後、経済に与える影響に懸念が広がっています。
SKハイニックスの発表によりますと、売り上げは6兆4522億ウォン(5900億円余り)で、前の年の同じ時期より38%減少しました。
本業のもうけを示す営業利益は6376億ウォン(580億円余り)で89%減り、大幅な減益となりました。
SKハイニックスは、主力製品でパソコンなどに使われる記憶用半導体の「DRAM」の需要が依然として落ち込んでいることに加え、米中の貿易をめぐる対立で不確実性が増しているなどと分析しています。
半導体は韓国の輸出額の2割近くを占める主力製品ですが、SKハイニックスと並ぶ大手のサムスン電子も、先月までの3か月間の決算で営業利益が前の年の同じ時期と比べて半減していました。
いずれも先月までの決算のため、日本が半導体の原材料などの韓国向けの輸出管理を厳しくした影響は含まれていませんが、韓国では、この日本側の動きが今後、経済に与える影響に懸念が広がっています。
-- NHK NEWS WEB