沖縄県名護市で2日、石灰石の採掘現場から直径およそ4メートルの巨大な石が周辺にある集会所近くに落下しました。建物に被害はなく、住民にけがはありませんでした。
2日正午すぎ、名護市安和にある石灰石の採掘現場から、直径およそ4メートルの巨大な石が、およそ80メートル下の集落付近に落下しました。
石は斜面を転がり落ちたと見られ、採掘現場と集落を隔てる塀を壊したうえで、集会所の建物までわずか30センチほどのところで止まりました。集会所の建物に被害はなく、住民にけがはありませんでした。
経済産業省那覇産業保安監督事務所によりますと、火薬を仕掛けて爆破し採掘する作業をしていたところ、石が落下したということで、採掘を行う会社から事情を聞くなどして当時の状況を調べています。
集会所では、石が落下する15分ほど前まで地元の住民など8人が琉球舞踊を練習していました。集会所で琉球舞踊を指導していた久高初枝さん(76)は「家に戻ったらふだんより大きな発破のあと、家が大きく揺れました。すぐに外に出ると石が飛び散っていて怖くてぞっとしました」と話していました。
-- NHK NEWS WEB