アメリカの大手IT企業グーグルを傘下に置く持ち株会社が、先月までの3か月間の決算を発表し、インターネット経由でデータの保存を行うクラウドサービスなどの事業が伸びたことから、売り上げ、最終利益とも増加しました。
グーグルを傘下に置く、持ち株会社のアルファベットが25日に発表した、ことし4月から先月までの3か月間の決算は、売り上げが389億ドル、日本円で4兆2000億円余りとなり、去年の同じ時期に比べて19%増えました。
また、最終的な利益は99億ドル、日本円で1兆円余りで、去年の同じ時期に比べて3倍を超える増加となりました。
会社では、検索サイトや動画共有サイト「ユーチューブ」に表示される広告に加え、インターネット経由でデータの保存を行うクラウドサービスなどの事業が伸びたことが理由だとしています。
グーグルは、インターネットの広告事業をめぐり、日本の独占禁止法に当たるEU=ヨーロッパ連合の法律に違反したとして制裁金を支払うよう命じられたことから、ことし1月から3月までの決算では利益が大幅に減っていました。
グーグルのスンダー・ピチャイCEOは、電話による会見で、今後はAR=拡張現実と呼ばれる技術と検索機能とを組み合わせ、事業の拡大を図る方針を示しました。
-- NHK NEWS WEB