韓国向けの輸出管理が強化された半導体の原材料を生産する化学メーカーの「JSR」は、29日の決算会見で輸出許可に向けた申請の手続きを進めているとしたうえで、「業績への影響は分からない」と慎重な見通しを示しました。
JSRは、輸出管理が厳しくされた3つの品目のうちの1つで半導体の製造に欠かせない「レジスト」という原材料の大手メーカーで、韓国向けにも輸出しています。
JSRの宮崎秀樹常務は29日の決算会見で、レジストの輸出許可に向けた申請の手続きを進めていると述べたうえで、「今後の業績への影響は正直、分からない」と慎重な見通しを示しました。
また、韓国が輸出管理の優遇措置の対象国から除外された場合の影響について、「対象品目がどうなるのかは、私たちの立場では分からない。決められた手続きに基づいて、客との信頼関係を維持し、目標の利益を達成したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB