ロシアから日本への観光客が年々増加する中、全日空と日本航空はロシア極東のウラジオストクと成田空港を結ぶ直行便を来年就航すると発表し、さらなる観光客の増加につながるか注目されています。
これは全日空と日本航空が、29日それぞれ発表したものです。
このうち全日空はウラジオストクと成田空港を結ぶ直行便の運航を、来年3月から始めるとしていて運航の頻度やダイヤは今後調整するということです。
全日空がロシアを最終目的地とする路線を開設するのはこれが初めてです。
また、日本航空は現在、ロシアの航空会社とウラジオストクを結ぶ路線を共同で運航していますが、来年の夏からは日本航空の機体を使って毎日1往復運航させるということです。
去年、ロシアから日本を訪れた観光客は前の年と比べておよそ20%増えて9万人余りとなり過去最高を記録しています。
全日空と日本航空は日ロ両政府がビザの緩和に向けた協議を続けていることから今後、さらなる観光客の増加も見込んでいるということです。
また、日ロ両国は北方領土問題の解決を含む平和条約交渉の進展に向けて、経済協力を進めていることからビジネス客の需要も増えていて、新規路線の就航で経済交流の活発化も期待されています。
-- NHK NEWS WEB