アメリカやカナダで主にクレジットカード事業を展開する金融大手の「キャピタルワン」は29日、クレジットカードの申請などをした合わせて1億人分を超える個人情報が、外部に流出した可能性があると明らかにしました。会社側の説明によりますと、これに関連して、すでに容疑者1人が拘束されたということです。
発表によりますと、個人情報が流出した可能性があるのは2005年からことし初めにかけてクレジットカードの利用を申請した人で、最大でアメリカで1億人、カナダで600万人分にのぼるということです。
流出した情報は個人名、生年月日、住所、メールアドレスなどですが、一部の人は社会保障番号や銀行口座なども含まれているということです。
会社側の発表では会社のデータベースに不正にアクセスしたとして、アメリカのFBI=連邦捜査局が容疑者1人を拘束したいうことです。
「キャピタルワン」はアメリカ東海岸を中心に、イギリスやカナダで主にクレジットカード事業を展開しています。
地元メディアは金融業では過去最大の情報流出になると伝えていますが、アメリカでは去年、大手ホテルチェーンのマリオットグループで最大で3億8300万人の個人情報が流出した可能性がある事件が起きています。
-- NHK NEWS WEB