日韓関係の悪化を受けて、開催が延期された日本と韓国の経済界の代表が交流する「日韓経済人会議」について、韓国側の主催団体はことし9月下旬に開催することを明らかにしました。
「日韓経済人会議」は日韓両国の企業のトップなどが貿易や経済協力の在り方などについて話し合う会議で、51回目となることしは5月にソウルで開かれる予定でしたが、ことし3月、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで日韓関係が悪化したことを受けて延期が決まりました。
これについて、韓国側の主催団体の「韓日経済協会」は30日、ことしの会議を9月24日と25日にソウルで開催することを明らかにしました。
会議では「急変する世界経済の中での日韓協力」というテーマで、両国の共通の課題などについて意見を交わすことにしていて、双方の協力を促進するための「産業技術フェア」も合わせて開催するということです。
韓日経済協会は、会議を9月に開催することになった理由について明らかにしていませんが、「最近の難しい関係の中で、良好な政治、経済の関係構築こそが、両国の発展や東アジア地域や世界の安定と繁栄に寄与すると確信している。今後も経済や文化などの交流を通じて、民間交流機関の立場から、両国関係の改善と確固たる友好関係を構築していく」と説明しています。
-- NHK NEWS WEB