「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で、会社側は、アニメの原作となる小説の公募に青葉真司容疑者と同姓同名の人物が応募していたことを明らかにしました。警察は自分の作品を盗まれたと思い込んで一方的に恨みを抱いていた疑いがあると見て調べています。
今月18日、京都市伏見区にある「京都アニメーション」のスタジオが放火され、35人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、青葉真司容疑者(41)は現場で取り押さえられた際に、「自分の小説を盗まれたので火をつけた」という趣旨のことばを叫んでいたことが分かっています。
京都アニメーションはアニメの原作となる小説を公募していて、過去の記録を調べた結果、青葉容疑者と同姓同名の人物による小説の応募が判明したと、30日明らかにしました。
警察は、青葉容疑者の自宅アパートから京都アニメーションの関連商品のほか、小説の執筆などに使う原稿用紙を押収しています。
会社側は応募された小説について「形式面に関する1次審査を通過しておらず、自社の作品との類似点もない」としていて、警察は青葉容疑者が自分の作品を盗まれたと一方的に思い込んで会社に恨みを抱いていた疑いがあると見て、小説の内容などを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB