31日のニューヨーク株式市場は、この日、FRBが利下げを決めたものの、今後の追加利下げには慎重だという見方が広がり、ダウ平均株価は、一時、前日に比べて470ドル以上値下がりするなど大幅に下落しました。
31日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて333ドル75セント安い、2万6864ドル27セントでした。
市場では、この日、利下げの決定はほぼ織り込んでいましたが、一部には、利下げ幅はさらに大きくなるという期待もありました。加えて、その後の記者会見でFRBのパウエル議長が、「長期にわたる利下げの始まりではない」と述べたことから、今後の追加利下げには慎重だという見方が広がり、ダウ平均株価の値下がり幅は、一時、470ドルを超えました。
ダウ平均株価の終値が2万7000ドルを割り込むのは先月10日以来です。
市場関係者は、「年内に複数回の利下げを見込む市場に対して、パウエル議長の発言が水を差した形となった。米中貿易交渉を横目で見ながら市場は、来月の会合に向けても追加利下げという催促を続けることになるのではないか」と話しています。
一方、外国為替市場では、円相場は一時、1ドル=109円ちょうどをつけるなど、いくぶん円安に動いています。
-- NHK NEWS WEB