アメリカ最大手のデパート、メイシーズが、カナダの企業から買収を持ちかけられていることがわかり、アマゾン・ドット・コムなどネット通販の企業が高い成長を続ける中で、老舗デパートの苦境が鮮明になっています。
アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、カナダの小売大手ハドソンズ・ベイが、アメリカ最大手のメイシーズに買収を持ちかけていると伝えました。
メイシーズはニューヨークに本店を置く老舗のデパートで、アメリカの風物詩ともなっている独立記念日の花火大会や、感謝祭のパレードのスポンサーとしても知られています。
しかし、アマゾン・ドット・コムをはじめ、豊富な品ぞろえを売りにネット通販の企業が高い成長を続ける中で、販売が伸び悩み、去年、全店舗の15%に当たる、およそ100店舗の閉鎖を発表し、経営の立て直しを進めてきました。
買収交渉は、まだ初期の段階と見られ、ユニクロを展開する日本のファーストリテイリングも興味を示していると伝えるメディアもあり、老舗デパートの身売り観測は大きな関心を集めています。
NHKの取材に対してメイシーズは「うわさや、観測にはコメントしない」と答えています。
-- NHK NEWS WEB