世界のスマートフォンのことし4月から6月までの出荷台数は、去年の同じ時期と比べて2%余り減少しました。アメリカ政府が製品の輸出を原則認めない措置を取っている中国のファーウェイは、国内販売を強化し、世界シェアで2位を維持しました。
アメリカの調査会社IDCによりますと、ことし4月から6月までの3か月間に世界で出荷されたスマートフォンは、3億3320万台で、去年の同じ時期より2.3%減りました。
これは、消費者が新商品に買い替えるサイクルが長くなっていることなどが要因とみられます。
メーカー別では、中国のファーウェイが8.3%、韓国のサムスン電子が5.5%、それぞれ増加しましたが、アメリカのアップルは18.2%減少しました。
メーカー別のシェアは、首位のサムスン電子が22.7%、2位のファーウェイが17.6%、3位のアップルが10.1%となっています。
ファーウェイに対しては、アメリカ政府がことし5月、安全保障上の懸念があるとして原則として製品の輸出を認めない措置を取っていますが、その後、ファーウェイは、中国国内での販売を強化したということで、世界シェア2位の座を維持しました。
また調査会社は、中国市場の動向について、ことしに入っていくぶん減速傾向が和らぎ、回復の兆しが見られるとしています。
-- NHK NEWS WEB