1日のニューヨーク株式市場は、トランプ大統領が中国への追加関税を表明したことを受け世界経済の減速懸念が強まり、株価は急激に値下がりしました。また、外国為替市場で、円高が進行したのに加え、原油価格も大きく下落するなど、ニューヨークのマーケットは大荒れの一日となりました。
1日のニューヨーク株式市場は、追加の利下げの期待感から、ダウ平均株価は、大きく上昇して取り引きが始まり、値上がり幅は、一時、300ドルを超えていました。
ところが、トランプ大統領が中国への追加関税を表明したことが伝わると、世界経済の減速懸念が強まり、一転して値下がりしました。
結局、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて280ドル85セント安い、2万6583ドル42セントでした。
一日の値動きの幅は620ドルを超える、荒っぽい展開となりました。また、ニューヨーク外国為替市場では、比較的安全とされる円を買う動きが強まり、円相場は1ドル=107円台前半まで円高が進みました。
さらに、原油市場でも、世界経済の減速で需要が落ち込むとの見方から、国際的な原油取り引きの指標の一つであるWTIの先物価格は、一時、1バレル=53ドル台と、前日に比べて、8%を超える大幅な値下がりを記録するなど、ニューヨークのマーケットは大荒れの一日となりました。
-- NHK NEWS WEB