連日、猛暑が続いていますが、宮崎県ではアツアツならぬ“冷たい”焼き芋の自動販売機が話題になっています。障害者の就労を支援するために開発された自動販売機で、サツマイモの栽培を担う障害者の工賃も上向いています。
自動販売機を開発したのは宮崎県延岡市の障害者の就労支援を行う会社と農地を所有する不動産会社で、1日宮崎県庁を訪れて支援事業について報告しました。
自動販売機はことし5月から延岡市や日向市に設置され、連日の猛暑が続くなか、“冷たい”焼き芋が買えると話題になっています。
サツマイモは障害者が栽培から加工まで行っていて、1個300円の“冷たい”焼き芋の売り上げが工賃に反映される仕組みで、栽培を担っている障害者の工賃が1か月当たり平均4000円上がったということです。
会社では今後、自動販売機を九州の各県に200台まで増やしたいとしています。
障害者の就労支援を行う会社の押川敬視代表は「特に部活帰りの中高校生に人気です。売り上げが上がれば、障害者の働くやりがいと収入も上がります。日本一の工賃を目指し、農業と福祉の連携を広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB