回転すしチェーン大手の「くら寿司」が、1日、アメリカの新興市場ナスダックに上場しました。今回の上場で50億円を超える資金調達を実施するなど、現在、主にアメリカ西海岸にある店舗を一気に全米に拡大する方針です。
くら寿司が上場したのは、ベンチャーやIT企業が多く「新興市場」とも呼ばれるナスダック市場です。
ナスダック市場で現地の子会社を通じたIPO=新規株式公開で、本格的な資金調達を目的として上場するのは日本の企業としては初めてだということです。
1日は、ニューヨーク中心部のタイムズスクエアにあるナスダックで、記念の式典が行われ、売り出し価格の1株14ドルを上回る14ドル89セントの初値がつくと、関係者から大きな歓声が上がっていました。
大阪 堺に本社を置き昭和52年に創業した「くら寿司」は、回転すしのシステムを導入し、タッチパネルを使った客席からの注文システムなどで効率化を進め、現在、売上高は業界2位の1325億円です。
海外では、10年前に初めてアメリカに進出し、現在、西海岸を中心に22店舗、台湾で18店舗を運営しています。
今回の上場で、くら寿司は50億円を超える資金調達を実施することになり、上場の知名度も生かして、東海岸を含む全米で店舗を広げる方針です。
-- NHK NEWS WEB