「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で、亡くなった木上益治(きがみ・よしじ)さん(61)は、アニメーターとして数多くのテレビアニメや映画の制作にたずさわってきました。
公開されている作品情報などによりますと、昭和55年に公開された映画、「ドラえもんのび太の恐竜」などのドラえもんシリーズや、平成13年に公開された映画、「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」などのクレヨンしんちゃんシリーズ、それに大友克洋さんが監督を務め、国内外で熱狂的な支持を集めた「AKIRA」などに参加しています。
また、スタジオジブリ作品で高畑勲監督が手がけた「火垂るの墓」などでも原画を担当したということです。京都アニメーションでは会社として初めて自主制作した作品、「MUNTO」で監督・シナリオ・キャラクター原案・演出を務めるなど当初からいわゆる「京アニ」作品の制作の要として活躍しました。
その後も、さまざまな作品に携わりながら、平成17年には「MUNTO時の壁を越えて」で脚本・監督・演出を、平成21年には「空を見上げる少女の瞳に映る世界」でシリーズ構成と監督を務めました。
また、京都アニメーションが開設している「プロ養成塾」では講師を務め、アニメ業界を目指す若いクリエーターの指導にも当たっていました。
-- NHK NEWS WEB