就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが、サイトを利用して就職活動をしている学生の内定を辞退する確率をAIで予測し、企業に販売していた問題で、会社はおよそ8000人の学生から同意をえないままデータを販売していたことを明らかにしました。
就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは、サイトを利用する就職活動中の学生の閲覧履歴などのデータをAIで分析し、内定を辞退する確率を5段階で予測して去年3月以降、およそ40社に販売していました。
会社はこれまで「学生への説明が不十分だった」と説明していましたが、その後の調査で7983人の学生のデータを本人の同意を得ずに企業に販売していたことがわかったということです。
このため会社は4日、データの販売を廃止しました。
会社によりますと「リクナビ」を使って企業の説明会や選考に応募する段階では、企業へのデータ提供について同意を得るシステムになっていましたが「リクナビ」に登録だけしてサイトを閲覧していた学生からは同意を得ていなかったということです。
リクルートキャリアは「学生から『不安』『怖い』『裏切られた』といった声が寄せられ、学生の心情に対する認識が欠けていたと考えている。学生向けサービスの在り方を抜本的に変えて行く」としています。
-- NHK NEWS WEB