大手飲料メーカーの「キリンホールディングス」は、化粧品や健康食品を手がける「ファンケル」と資本業務提携を結び、サプリメントなどの商品開発を共同で進めていくことになりました。
発表によりますと、キリンは、1か月後の来月6日をめどに、ファンケルに1293億円を出資して、発行済み株式の譲り受け、議決権比率で33%を保有するファンケルの筆頭株主になります。
今回の資本提携によって、両社は、サプリメントなどの健康食品や化粧品の研究を共同で行い、新商品の開発を目指すほか、お互いが持つ販売網を活用することで、経営の効率化を図ることにしています。
キリンは、今後、消費者の健康意識が高まると見込んで、健康食品などの事業に今後3年間で3000億円規模の投資を行う方針を打ち出していました。
キリンホールディングスの磯崎功典社長は、「食品や医薬、健康分野など、お互いの強みを生かして、商品開発や販売面を強化していきたい」と述べました。
また、ファンケルの創業者の池森賢二会長は、「会社のブランドを守り、社員を大切にしてくれる信頼の置ける会社に将来を託すことにした」と述べました。
-- NHK NEWS WEB