和食の人気が高まっているロシアの首都モスクワで、料理に合う日本酒の魅力を伝え、和牛や果物など日本の食材をPRする催しが開かれました。
モスクワにある日本大使館では3日、地元の食品産業の関係者を招いて、日本酒や日本の食材をPRする催しが開かれました。
会場で開かれた日本酒セミナーでは、イギリスを拠点に日本酒の魅力を伝えているソムリエの菊谷なつきさんが、ロシア人の参加者たちと7種類の銘柄の酒を試飲しながら、それぞれの色や香り、味の特徴について解説しました。
また、宮城県や新潟県などの酒造会社の試飲コーナーも設けられ、ロシア人女性は「モスクワの日本料理店で飲んだことのある酒とは味が違いました。本場、日本の質の高い酒ならここでも人気が出ると思います」と話していました。
ソムリエの菊谷さんは「ヨーロッパでは日本酒をただ飲むだけではなく、味わって楽しむ時代になってきていて、ロシアでも味の違いや特徴を楽しんでいただいた」と話し、ロシアでの日本酒ブームに期待を示しました。
このほか、会場には抹茶をふるまう茶室や、ロシアの富裕層の間で人気の高い和牛や、りんごなどの果物を試食するコーナーも設けられ、出展した企業や輸出促進団体などが盛んに売り込みを図っていました。
-- NHK NEWS WEB