川崎市の介護施設が、外国人留学生を法律で定められた労働時間の上限を超えて働かせたうえ、超過分は「ボランティア」として扱い賃金を支払わなかったとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。
労働問題の相談支援を行うNPO法人などによりますと、ことし3月に川崎北労働基準監督署から是正勧告を受けたのは川崎市中原区の介護施設です。
この施設では、去年までの3年間、アルバイトをしていた当時20代のフィリピン人の留学生の女性を、法律で定められた労働時間の上限、週28時間を超えて働かせたうえ、超過分は「ボランティア」として扱い、賃金を支払わなかったということです。
留学生の女性は、入所者の入浴や食事の介助、夜勤なども行っていて、超過分は週10時間程度、未払いの賃金はおよそ100万円に上りましたが、是正勧告のあと施設から支払われたということです。
介護施設を運営する川崎市の会社は「改めて社内規定を整備し業務改善に取り組んでいます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB