ホテル事業を展開する「ユニゾホールディングス」は、大手旅行会社、エイチ・アイ・エスによるTOB=株式の公開買い付けに反対すると表明しました。提携による相乗効果は期待できないとしていて、敵対的TOBに発展することになりました。
ユニゾホールディングスに対しては、大手旅行会社、エイチ・アイ・エスが「ホテルを運営するノウハウを共有するなどして双方の企業価値を高めたい」として、株式の保有比率を最大で45%に引き上げることを目指し、先月11日にTOB=株式の公開買い付けを始めました。
これに対して、ユニゾ側は態度を留保していましたが、6日、エイチ・アイ・エスによるTOBに反対することを明らかにしました。
理由について、ホテル事業は、ユニゾがビジネス目的の単身利用者をターゲットとする一方、エイチ・アイ・エスは主に観光目的の利用で特徴が大きく異なるほか、TOBに関して事前の連絡がなく信頼関係がない状況で、相乗効果を発揮することは期待できないとしています。
そのうえで、株主に対しては、エイチ・アイ・エスによるTOBに応じないよう求めています。
ユニゾがTOBに反対を表明したことで、今回の株式の公開買い付けは敵対的TOBに発展することになり、両社の対立が深まっています。
-- NHK NEWS WEB