「がん細胞が自滅する」などと医薬品のような効能を宣伝し、大阪に住むがん患者などに健康食品を販売したとして、警察が販売会社の社長ら4人を逮捕したことがわかりました。警察は3年間で少なくとも28億円を売り上げていたとみて、詳しく調べています。
逮捕されたのは東京 中央区に本社があり大阪に支社がある健康食品販売会社「シンゲンメディカル」の社長や専務など4人です。
捜査関係者によりますと、4人はホームページで「がん細胞が自滅する」などと医薬品のような効能を宣伝し、ことし5月から6月にかけて大阪に住む3人のがん患者などに健康食品を販売したとして、医薬品医療機器法違反の疑いが持たれています。
製品には「フコイダン」と呼ばれる海藻から抽出した成分が含まれていましたが、厚生労働省によりますと、がんに効く医薬品として承認されていませんでした。
「シンゲンメディカル」は、原価が1箱およそ3000円の製品を5万円を超す値段で全国のがん患者などに販売していたということで、警察はことし5月に会社を捜索していました。
押収した資料などから、売り上げは平成28年からの3年間で少なくとも28億円に上るということで、警察が販売の実態を詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB