新潟市に本社がある道路工事会社の46歳の男性社員が、去年勤務中に倒れて死亡し、労働基準監督署が長時間労働が原因だったとして労災認定していたことが分かりました。
労災が認められたのは、新潟市に本社がある道路工事会社、「福田道路」の神奈川県内の営業所に勤めていた46歳の男性です。
男性は、現場監督や業務管理を担っていましたが、去年5月に勤務中に倒れ、くも膜下出血で死亡しました。
遺族と代理人によりますと、会社の出勤簿では毎日午前8時に出勤し午後5時に退勤したと記録されていましたが、遺族の申請を受けて労働基準監督署が調べた結果、男性が倒れる前の半年間に、ひと月当たりの残業時間が平均で80時間を超えていたことが分かりました。
このため監督署は長時間労働が原因で過労死したとして、先月労災認定しました。
男性の妻は「早出や残業が毎日のように続いていたのに、規定の時間で勤務表を提出し、土日に出勤しても休んだことにしなければならなかったことは理解ができない。せめて正確な勤務表を提出できる環境であってほしかった」と話しています。
一方、福田道路は「労災を防ぐことができなかったことを厳粛に受け止め、長時間労働や休日出勤の抑制への取り組みを強化し、再発防止に努める」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB