今月、甲府市が避難勧告などを出していないにもかかわらず、IT大手ヤフーがスマートフォンなどに「いますぐ避難」などと通知していたことがわかりました。このサービスは気象庁の情報に基づいたもので、甲府市は「住民が混乱する」などとして気象庁に改善を求める文書を提出しました。
IT大手ヤフーは、スマートフォンなどで防災情報を提供するサービスを行っていますが、今月1日、甲府市の住民を対象に「警戒レベル4相当/いますぐ避難」という通知をしました。
この際、甲府市は避難勧告や避難指示などは出しておらず、市民からは「本当に避難すべきなのか」とか「甲府市が出した情報か」などといった問い合わせが複数寄せられたということです。
このシステムは、気象庁が解析した大雨や洪水の危険度を示す情報に基づいて、ヤフーなど民間事業者5社が避難情報を通知するサービスで、甲府地方気象台によりますと、当時は甲府市北部の川で危険度が高くなり、こうした通知が行われていたということです。
このサービスに対して甲府市は、住民が混乱する、避難が必要な時に警戒感が薄れるなどとして、気象庁に対し改善を求める文書を提出しました。
-- NHK NEWS WEB