来年の東京オリンピック・パラリンピックの選手村の建物などを活用して整備されるマンションの販売が先月から一部の物件で始まりましたが、申し込みが相次ぎ、最も人気の物件は倍率が71倍に上りました。
東京 中央区の晴海地区で建設が進められている東京オリンピック・パラリンピックの選手村は、大会後は建物や周辺の土地を活用して23棟のマンションが整備され、分譲と賃貸を合わせて5600戸余りが供給されます。
このうち選手村の建物を改装して、2022年に完成する予定の一部のマンションの販売が先月から始まり、不動産会社各社によりますと売り出した600戸に対して、1543件の申し込みがあり、平均倍率は2.57倍になりました。
倍率が71倍に上り、もっとも人気が高かったのは14階建てのマンションの最上階の物件で、販売価格は1億円を超えますが、レインボーブリッジや東京タワーを見渡せる眺めが人気を集めたということです。
申し込みは30代や40代の子育て世代が中心でしたが、50代以上も3割を超え、通常のマンション販売と比べると幅広い世代の関心を集めたということです。
不動産会社各社によりますと、ほかの物件の販売時期は未定で、順次、案内を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB