ソフトバンクグループのことし4月から6月までの決算は、最終的な利益が初めて1兆円を超えました。日本の主要な企業の3か月間の利益としては、過去最大だということです。
ソフトバンクグループが発表したことし4月から6月までの3か月間の決算によりますと、売り上げは去年の同じ時期に比べて2.8%多い2兆3363億円、最終的な利益は去年の同じ時期の3.5倍余りとなる、1兆1217億円でした。
3か月間の最終利益が1兆円を超えるのは初めてです。
野村証券によりますと、日本の主要な企業400社が平成16年以降に開示した3か月間の利益としては過去最大だということです。
利益が大幅に増えたのは、保有している中国のネット通販最大手「アリババグループ」の株式の一部を売却したことで多額の利益を計上したことが主な要因です。
ソフトバンクグループは、携帯電話事業を子会社のソフトバンクに任せ、最近は、10兆円規模のファンドを設立するなどしてAI=人工知能やロボット分野の投資事業に力を入れています。
ソフトバンクグループの孫正義社長は記者会見で「記念すべき成果だ。景気がどうなるのかといった不透明感もあるが、私たちは前進あるのみだ」と述べました。
-- NHK NEWS WEB