参議院選挙のあと初めての知事選挙となる埼玉県知事選挙が告示され、これまでに新人5人が立候補しました。自民・公明両党が、スポーツライターを推薦するのに対し、立憲民主党など野党4党は、元参議院議員を支援し、事実上、与野党が対決する構図となりました。
埼玉県知事選挙に立候補したのは届け出順に、いずれも新人で
▽無所属で、立憲民主党埼玉県連、国民民主党埼玉県連、社民党埼玉県連合が支持する元参議院議員の大野元裕氏(55)
▽無所属で元高校教諭の武田信弘氏(65)
▽NHKから国民を守る党の医師、浜田聡氏(42)
▽無所属で元建設会社社員の櫻井志津江氏(63)
▽無所属で自民党と公明党が推薦するスポーツライターの青島健太氏(61)
の合わせて5人です。
今回の埼玉県知事選挙は、全国知事会長も務める現職の上田知事が立候補せず、16年ぶりに新人どうしの争いとなりました。
自民党と公明党が青島氏を支援するのに対して、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党のほか、上田知事も大野氏を支援し、事実上、与野党が対決する構図となりました。
人口が増え続けてきた埼玉県は今後、全国で最も早いペースで高齢化が進んでいくとみられ、医療や介護の需要が高まり、生産年齢の人口が減少する中で地域の活力をどう維持していくかなどをめぐり論戦が交わされる見通しです。
また、過去3回の投票率が、いずれも20%台と極めて低い水準にとどまっていて、有権者の関心をどこまで引き付けられるかも課題です。
埼玉県知事選挙の投票は、今月25日に行われます。
一方、大野氏が知事選挙に立候補するため参議院議員を辞職したことに伴い参議院埼玉選挙区ではことし10月に補欠選挙が行われます。
-- NHK NEWS WEB