大規模火災で被害を受けた、新潟県糸魚川市の老舗酒造会社が酒造りを再開することになり、3日、長岡市の取引先で酒米の精米作業が行われました。
去年12月に起きた新潟県糸魚川市の大規模火災で、老舗の「加賀の井酒造」は建物が焼失する被害を受けましたが、火災前に受けていた客の注文に応えようと、富山県にある酒蔵を借りて酒造りを再開することにしました。
3日は、日本酒に使われる酒米の精米作業が、取引先の長岡市にある米の加工会社で行われました。
従業員たちは倉庫に積まれた大量の米を作業場に運び込み、袋を1つずつ開けて大型の精米機の中に入れていました。
今後、こうじの仕込みが行われるということで、杜氏(とうじ)を富山に向かわせ、ことし5月の出荷を目指して本格的な酒造りに当たるということです。
「加賀の井酒造」の酒米を生産している廣嶋総一さんは「復興に向かって一生懸命頑張っているので応援していきたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB