愛好家たちが創作した漫画やアニメなどを発表する日本最大規模のイベントが、9日から東京 江東区で始まりました。
ことしはオリンピックの開催を控え、例年よりも会場を縮小するなどの影響が出ていますが、全国から集まった大勢のファンでにぎわいました。
東京 江東区のビッグサイトで9日から開かれている「コミックマーケット」は、毎年夏と冬の2回、人気の漫画やアニメなどをモチーフにした作品を発表するイベントで、前回はおよそ60万人が訪れました。
今回は3万2000余りの愛好家のグループや企業が出展し、全国から訪れたファンたちが次々に買い求めていました。
ことしは、会場の一部が来年の東京オリンピック・パラリンピックの関連施設になるため使用できず、主催する団体は、1キロ余り離れた場所に仮設の展示場を借りたり、開催日を1日延ばすなどの対応をとったということです。
主催する団体によりますと、この影響で会場の使用料や警備費用が大幅に上がったため、500円の入場料を取ることにしたということです。
都内の31歳の男性は「入場料は負担になりますが、オリンピックなので影響が出るのはしかたがないと思います」と話していました。
一方、会場では、事件に巻き込まれた「京都アニメーション」を応援する声も聞かれ、栃木県から来た40歳代の男性は「日本のアニメ制作会社のトップランナーが被害に遭い、とても悲しいです。微力ながらできることで支援したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB