来年の東京オリンピック・パラリンピックの期間中、都心部での車の渋滞発生を防ごうと、競技会場の周辺のコインパーキングを予約制にする実験が行われました。
大会期間中、車が空いている駐車場を探すため周辺を走り回るいわゆる「うろつき交通」により、道路の混雑や渋滞の発生につながると懸念されています。
このため、大会組織委員会などがコインパーキングを運営する会社に呼びかけて、混雑対策を検証しようと、実験が行われることになりました。
今回の実験は、新国立競技場の周辺を対象にしていて、12か所の時間貸しの駐車場、合わせて53台分のスペースを事前予約がなければ利用できないようにします。
10日は、競技場の近くで花火大会が開催され、混雑が予想されることから、大会組織委員会では、実験による混雑緩和の効果や課題を検証することにしていて、今後もオリンピックに向けた各競技のテスト大会に合わせて、同様の実験を行うことにしています。
実験に参加したコインパーキング運営会社の長谷川瑛一さんは「予約制だと知らずに駐車しようとする人もいるなど課題もあるので、本番に向けては、今後、周知のしかたなど検討したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB