イギリスのロンドンを含む広い地域で9日、局所的に停電が起き、地下鉄が一時、運行を停止するなど交通網を中心に大きな影響が広がりました。
イギリスの送電会社などによりますと、9日の夕方、ロンドンを含むイングランドの一部や西部のウェールズなどで局所的に停電が起きました。
停電は数時間で解消しましたが、このうちロンドンでは中心部を走る一部の地下鉄や、近郊を走る電車が一時運行を停止しダイヤが大きく乱れるなど交通網を中心に影響が広がりました。
金曜日の帰宅ラッシュの時間帯だったこともあり、地下鉄の駅構内や、駅周辺には人があふれ、車内に閉じ込められた人も出ました。地元メディアは、およそ100万人が停電の影響を受けたと伝えています。
送電会社は発電施設に問題が起きたことが原因だとしていますが、詳しいことはわかっていません。
ツイッター上には、携帯電話を電灯代わりにして暗闇の中を歩く人たちや、止まってしまった電車から降りて線路上を歩く人たちの様子などを映した映像や写真が投稿されています。
また10月末に期限が迫っている、EU=ヨーロッパ連合からの離脱の行方が不透明なことから、「合意がないまま離脱した際の予行演習ではないか」とか、「誰かが、電気のスイッチを入れたり切ったりして、イギリスを正常に戻そうとしているのではないか」などと皮肉る声もあがっています。
-- NHK NEWS WEB