中国の先月の新車の販売台数は去年の同じ月を4%余り下回って13か月連続の減少となりました。好調が続いていた電気自動車などの販売も減少に転じており、市場の回復にめどが立たない状況が続いています。
中国の自動車メーカーなどで作る「中国自動車工業協会」が12日、発表した先月の新車の販売台数は180万8000台で去年の同じ月を4.3%下回りました。
アメリカとの貿易摩擦などを背景に景気が減速する中、中国の新車の販売台数が前の年の同じ月を下回るのは去年7月以来、これで13か月連続です。
中国では先月から都市部を中心にガソリン車の燃費規制が強化され、対応が遅れた中国系メーカーの販売が減少しました。
また、これまで好調だった電気自動車やプラグインハイブリッド車の販売台数も去年の同じ月に比べて4.7%の減少となりました。
先月、こうした車種への購入補助金が大幅に減額されたことが影響していて、中国の新車市場は回復のめどが立たない状況が続いています。
一方で日系メーカーはホンダの販売台数が去年の同じ月を9.4%上回ったほか、トヨタや日産も販売台数を伸ばしました。
新型車の売れ行きが伸びたことに加え、燃費規制の強化によって燃費のよい日本車の人気が高まったとみられます。
-- NHK NEWS WEB