今月8日にロシアの軍の施設で起きた爆発についてアメリカのトランプ大統領は、原子力を動力源とするミサイルの実験が失敗したものだとの認識を示したうえで、アメリカ政府として情報収集を進めていることを明らかにしました。
ロシア北西部アルハンゲリスク州にある軍の施設で8日、放射性物質を使った実験に伴う爆発があり、国営の原子力企業の職員5人が死亡し、施設の近くでは一時、放射線量が上昇しましたが、ロシア政府は実験の詳しい内容について明らかにしていません。
アメリカのトランプ大統領は12日、ツイッターに「ロシアの『スカイフォール』の爆発は施設周辺の大気について人々を不安にさせている」と投稿しました。
爆発はアメリカ軍などからコードネームで「スカイフォール」と呼ばれる、原子力を動力源とする最新の巡航ミサイル「ブレベストニク」の実験失敗によるものだったとの認識を示しました。
そのうえで「アメリカはミサイルの失敗による爆発から多くの情報を得ている」と書き込み、アメリカ政府として情報収集を進めていることを明らかにしました。
アメリカは、ロシアがこれまでのミサイル防衛網では対処できない新型兵器の開発を進めているとして警戒感を強めています。
トランプ大統領はツイッターに「われわれは同様の、さらに進んだ技術を持っている」とも書き込み、ロシアをけん制するねらいがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB