国内の工作機械メーカーの先月の受注額が去年の同じ月を33%下回りました。米中の貿易摩擦を背景とした中国経済の減速が大幅な減少につながりました。
「日本工作機械工業会」が発表した先月の工作機械の受注額の速報値は、1012億円で、去年の同じ月より33%下回りました。
工作機械の受注額の減少は10か月連続で、受注額のうち国内向けが38.9%の減少で411億円、海外向けが28.2%減少で600億円でした。
部品の加工で使用する装置や自動車の製造に使われる機械などが落ち込んだ結果、国内、海外ともに大幅な減少につながったものとみられます。
日本工作機械工業会は「好調と不調の節目とされる1000億円を2か月ぶりに回復したが、米中の貿易摩擦を背景に中国経済が減速しているため、企業の間では設備投資を抑える状況が続いている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB