東証1部上場で建築資材の販売などを手がける横浜市の会社が、架空の売り上げを計上する手口で4年前、決算を粉飾したとして、証券取引等監視委員会はこの会社と、前会長らを金融商品取引法違反の疑いで横浜地方検察庁に刑事告発しました。
東証1部上場で建築資材や住宅の販売などを手がける、横浜市鶴見区の「すてきナイスグループ」の前会長平田恒一郎容疑者(71)と元社長の日暮清容疑者(67)らは、平成27年3月期の連結決算を粉飾し、有価証券報告書にうその記載をしたとして先月、横浜地方検察庁に逮捕されました。
証券取引等監視委員会が横浜地検と連携して調査を進めた結果、この年の会社の経常利益は実際にはおよそ1800万円の赤字だったにもかかわらず、平田前会長らは架空の売り上げを計上する手口で、4億9000万円余りの黒字に見せかけるなどしていた疑いがあることが分かったということです。
このため監視委員会は13日、会社と平田前会長、それに日暮元社長を金融商品取引法違反の疑いで横浜地検に刑事告発しました。
監視委員会は2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB