15日の東京株式市場は、世界経済の減速懸念が一段と強まったことから売り注文が広がって、日経平均株価は一時400円を超える値下がりとなりました。
15日の東京株式市場はほぼ全面安の展開となり、日経平均株価の下落幅は一時、470円を超えましたが、その後はいったん値下がりした銘柄を買い戻す動きも出ました。
日経平均株価、15日の終値は、14日より249円48銭、安い2万405円65銭。東証株価指数=トピックスは、15.65、下がって1483.85。
1日の出来高は11億3861万株でした。
値下がりした背景には、14日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価がことし最大の下落となって世界経済の減速懸念が一段と強まったこと。それに、この日のアメリカの債券市場で景気後退の予兆とも言われる長期の金利が、期間の短い金利の水準を下回る逆転現象が起き、投資家の心理を冷え込ませたことがあります。
市場関係者は「米中貿易摩擦の長期化に加え、香港では抗議活動が続くなど、世界経済の先行きリスクは依然高く、投資家の不安はなかなか払拭(ふっしょく)されない。外国為替市場でも円高圧力がかかりやすい状況で、株価は当面、不安定な値動きが続くとみられる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB