前日、ことし最大の値下がりを記録したニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、15日、値上がりして取り引きを終えましたが、世界経済が減速するのではないかという根強い懸念を背景に、一時は、値下がりに転じるなど、不安定な値動きとなりました。
15日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて、99ドル97セント高い、2万5579ドル39セントでした。
前日、ことし最大の800ドルの値下がりを記録したダウ平均株価は、15日は朝方発表された経済指標などを手がかりに、値上がりして始まりましたが、買い戻しの動きに勢いはなく、一時値下がりに転じるなど、不安定な値動きとなりました。
投資家の間では世界経済減速への懸念が根強く、この日も、より安全とされる国債などを売買する債券市場に資金が流れ込んで長期金利が低下するなど、リスクを避けようという動きが続きました。
一方、外国為替市場でも、リスク回避の円買いが進み、円相場は再び1ドル=105円台を付けました。
市場関係者は「米中の貿易摩擦をめぐっても、中国が報復措置の検討を表明するなど投資家の間では世界経済減速への懸念が強まっている。株価は当面、不安定な動きを続けるのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB