ホテル事業を展開する「ユニゾホールディングス」は、大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」による敵対的なTOB=株式の公開買い付けへの対抗策として、ソフトバンクグループ傘下のファンドによるTOBを受け入れることを明らかにしました。
ユニゾホールディングスに対しては、エイチ・アイ・エスが株式の保有比率を最大45%に引き上げることを目指し、今月23日を期限にTOBを行っています。
これに対してユニゾ側は、提携による効果は期待できないとして反対を表明し、敵対的TOBに発展しています。
ユニゾ側は対抗策を検討していましたが、ソフトバンクグループ傘下のファンド、「フォートレス・インベストメント・グループ」が今月19日からユニゾの完全子会社化を目指して公開買い付けを始め、ユニゾもこれを受け入れることになりました。
買い付け価格は1株当たり4000円で、エイチ・アイ・エスの3100円を上回っています。
ユニゾは、「フォートレスは、不動産やホテル事業の実績があり、完全子会社になれば企業価値の向上が見込める」としていて、株主に対してフォートレスのTOBに応じるよう呼びかけています。
一方、エイチ・アイ・エスは、「先方の発表内容を精査しているところで、対応が決まり次第、コメントする」としています。
-- NHK NEWS WEB