「京都アニメーション」のスタジオが放火され35人が死亡、34人が重軽傷を負った事件から18日で1か月になります。現場近くに設けられた献花台には大勢の人たちが訪れ、花を手向けて静かに祈りをささげています。
1か月前の先月18日、京都市伏見区にある「京都アニメーション」の第1スタジオに押し入った男がガソリンをまいて火をつけ、建物にいた社員70人のうち35人が死亡、34人が重軽傷を負いました。
現場近くに設けられた献花台には18日も大勢の人たちが訪れていて、亡くなった人を悼んだり、けがをしている人の回復を願ったりして、花を手向ける姿が見られました。
埼玉県から訪れた20代の男性は「京都アニメーションの作品は自分の心の中にあり続ける一生の宝物のような存在です。亡くなられた方の中には大きな作品を作る卵の人たちもいたと思います。本当に無念です」と話していました。
大阪から訪れた40代の女性は「けがをした人たちには一日も早く回復してほしいという気持ちで祈りました。これからもずっと応援していきたい」と話していました。
一方、警察は殺人や放火などの容疑で青葉真司容疑者(41)の逮捕状を取って捜査を進めています。
警察は、青葉容疑者が自分が書いた小説を盗用されたと一方的に思い込んで会社に恨みを抱いた疑いがあるとみていますが、事件で重いやけどをして依然、話が聴けない状態で、動機の解明にはなお時間がかかるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB