海に捨てられたプラスチックごみの環境汚染が問題となっていることから、食品や飲料メーカーの間では商品を入れる容器を機能性を高めた紙製のものに切り替える動きが広がっています。
大手食品メーカーの「ネスレ」は、チョコレート菓子の袋を、来月下旬以降、プラスチック製から強度や伸縮性を高めた紙製の袋に切り替えます。
主力商品の国内出荷量のおよそ30%が紙製の袋に切り替わることになり、年間でおよそ380トンのプラスチックの削減につながるとしています。
ネスレ日本マーケティング部の竹内雄二部長は「プラスチックによる環境汚染は喫緊の課題であり、今後もできることから取り組みを進めたい」と話しています。
また、「アサヒビール」は、紙を使った新素材のコップを作りました。この素材は、「パナソニック」が開発したもので、間伐材などから作ったパルプを細かく砕いて樹脂に加え強度を高めたということです。
繰り返し使えるコップとして、屋外でビールを飲むイベントなどでの利用を想定しています。
アサヒビールパッケージング技術研究所の古原徹副課長は「プラスチックを使い捨てしてしまう場面がたくさんあるので、ごみを減らす一助にしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB