厳しい暑さが続く中、流通大手は早くも冬物商戦を始めました。
ことし10月の消費税率の引き上げを前に、商戦を1か月以上前倒しすることで駆け込み需要を取り込むねらいです。
流通大手「イオン」は19日、東京・板橋区の店舗で冬物商戦の発表会を開きました。
この会社では、羽毛布団並みの暖かさをアピールした合繊の素材の掛け布団や、水を使わずに煮込み料理を作ることができるという鍋など、冬物の商品およそ500品を全国520の店舗で販売するということです。
会社によりますと、冬物の商品の販売は例年9月下旬ごろから始めるということです。
しかしことしは、10月に消費税率の引き上げを控えていることから、冬物商戦を1か月前倒しすることで増税前の駆け込み需要を取り込むねらいがあります。
孫と買い物に来ていた60歳の女性は、「生活に必要な物は、いずれ買わなければいけないので、必要な物は増税前に買おうと思います」と話していました。
イオンリテールの久永晋也事業部長は「増税前後の駆け込みやその後の反動減は確実にあるし、不安もあるが、しっかり準備をすることで売り上げを伸ばしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB