日中韓3か国の外相会議が北京で開かれているのにあわせ、日韓の外相からそれぞれ香港情勢について懸念が示されたことについて中国の王毅外相は、内政問題だとしたうえで「各国は香港政府の対応を支持し客観的で公正な立場を取るべきだ」と述べ日韓両国をけん制しました。
香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり激しい抗議活動が続いていて、隣接する中国の深※センでは、中国軍の指揮下にある武装警察が集結し抗議活動をけん制するねらいがあるとみられています。
こうした中、中国外務省によりますと、21日、開かれた日中韓3か国の外相会議にあわせ北京を訪れている河野外務大臣と韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相はそれぞれ香港情勢について懸念を示したということです。
これに対し中国の王毅外相は「香港の問題は中国の内政で外部勢力の干渉は許さない」と強調しました。
また、「極端な暴力行為によっていくつかの国が香港にある企業や国民の安全を心配するのは理解できる」として、香港情勢の混乱は一部のデモ隊による過激な抗議活動のせいだと強調しました。
そのうえで、「各国は香港政府が暴力を止めることを支持し客観的で公正な立場を取るべきだ」と述べ懸念を表明した日韓両国をけん制しました。
※センは土偏に川
-- NHK NEWS WEB