東京電力は今月から新たに東北と九州で家庭向け電力の販売に乗り出します。さらに、北海道など全国での展開を計画していて大手電力会社の地域の垣根を越えた競争が激しくなりそうです。
関係者によりますと、東京電力は今月、東北地方と九州地方で、家庭向けの電力の販売に乗り出します。
東京電力はすでに関西地方と中部地方には進出していて、さらに北海道や中国地方なども加えて、家庭向けの電力の販売を全国で展開する計画だということです。
家庭向けの電力は、3年前に小売りが自由化されて以降、新規事業者=新電力の参入が相次ぎ、東京電力が地盤とする首都圏では新電力への契約切り替えが特に進んでいます。
東京電力としては全国展開することで、首都圏の顧客が地方へ転居する場合にもそのまま電力を供給できるようにして囲い込みを図るほか、進出する地域で新たな顧客の開拓にもつなげたいねらいがあります。
大手電力会社も地域の垣根を越えて販売を始めていますが、全国展開するのは東京電力が初めてとなる見込みで、競争が一層激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB