アパレル大手の「レナウン」は、不採算な売り場を見直して経営の効率化を進めるため、グループの社員の16%にあたる150人程度の希望退職を募集すると発表しました。
発表によりますと、レナウンはことし10月から11月にかけて関連会社を含めたグループの社員の希望退職を募集します。対象となるのは40歳以上の社員で、グループ全体の16%にあたる150人程度を募集するとしています。
レナウンは9年前に中国の大手繊維メーカーの傘下に入りましたが、その後も低迷が続き、ことし2月期の1年間の決算では主力ブランドの「ダーバン」や「アクアスキュータム」などの販売が振るわなかったことから、最終的な損益が39億円余りの赤字となっていました。
このため直営店や百貨店の店舗のうち、不採算の売り場から撤退して経営の効率化を進め、これに伴って人員を削減することにしました。
アパレル業界をめぐっては去年「三陽商会」が希望退職の募集による人員削減を行っていて、低価格路線のファストファッションやネット通販などとの競争が激しくなる中で厳しい経営環境が続いています。
-- NHK NEWS WEB