大手旅行会社エイチ・アイ・エスが、ホテル事業を展開するユニゾホールディングスに対して行った敵対的なTOB=株式の公開買い付けは、株主からの応募がなく失敗に終わりました。
エイチ・アイ・エスがユニゾホールディングスに対して株式の保有比率を最大45%に引き上げることを目指して、先月、TOBを始めたのに対しユニゾ側は反対を表明して敵対的なTOBに発展しました。
エイチ・アイ・エスによりますと、期限の23日までに株主からの応募はなく、保有比率は4.79%とTOB前と変わらず、敵対的な買収は失敗に終わりました。
これは、ユニゾ側が対抗策としてソフトバンクグループ傘下のファンドのTOBを受け入れることを表明したことなどからユニゾの株価が高騰し、エイチ・アイ・エスの買い付け価格を大きく上回ったことが影響したとみられます。
今回の結果を受けてエイチ・アイ・エスは、ユニゾの買収から撤退する見通しです。
-- NHK NEWS WEB