日本への旅行人気が高まっているタイで、東北地方への観光をPRする催しを日本政府観光局が初めて開き、地域の代表的な祭りを紹介するなどしてタイの人たちに東北の魅力をアピールしました。
この催しは、ことし10月から仙台空港とタイの首都バンコクを結ぶ定期便がおよそ5年半ぶりに再開されるのを前に東北観光の魅力をPRしようと、日本政府観光局などが初めて開きました。
会場となったバンコク中心部のショッピングモールでは、東北地方を代表する祭りを紹介しようと、踊る姿がすずめに似た「仙台すずめ踊り」や、「青森ねぶた祭り」の囃子の実演が披露されました。
東北各県の自治体や旅行会社などのブースでは、観光名所のPRや割安な航空券や旅行商品の販売が行われ、大勢のタイ人客でにぎわいました。
タイ人の31歳の男性は「岩手に行くので海女さんを見るのが楽しみです。東京では経験できない旅だと思います」と話していました。
タイでは日本への旅行人気が高まり、去年、日本を訪れたタイ人旅行者が113万人余りと初めて100万人を突破し、誘致先としての重要性が増しています。
日本政府観光局の伊東和宏市場横断プロモーション部長は「東北6県を知っていただくよい機会だと考えているタイの人たちにもっと日本のいろいろな地域を旅していただきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB