「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で、現場近くの献花台の設置は25日で終わることになっていて、朝から多くの人が訪れて祈りをささげています。
先月18日、京都市伏見区の「京都アニメーション」のスタジオが放火され35人が死亡、34人が重軽傷を負った事件で、現場近くの路上には献花台が設けられています。
この献花台について、会社は、ホームページで、「世界中の皆様から数え切れないほどのお花や励ましのメッセージをお寄せいただいておりますこと、厚く御礼を申し上げます」としたうえで、1か月以上経過した25日をもって終了すると発表しています。
最後の日となる、25日は、朝から多くの人が献花台を訪れて花束を供えたり、手を合わせたりして、亡くなった人を悼み、けがをしている人の回復を祈りました。
兵庫県の20代の男性は、「きょうが最終日ということで、献花に来たいと言っていた友人の分もお祈りしました。受験や仕事でうまくいかない時も作品に励まされてきたので、私も前向きに京アニを支えていきます」と話していました。
また、兵庫県から家族と訪れた中学1年生の女子生徒は「『けいおん』を見て音楽の世界はすごいなと思い、吹奏楽部に入り、努力することを学びました。これからも良い作品をたくさんつくってほしい」と話していました。
会社は、これまでに供えられた花束や色紙などは大切に取り扱うとしたうえで、今後は、近隣住民への配慮のため、スタジオ前や路上への献花や建物の撮影などは控えてほしいと呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB